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カナダ教育は米✖英良い所どり

海外学校ナビ編集部
カナダ教育は米✖英良い所どり
カナダ教育は米✖英良い所どり

インターナショナルスクールが広く認められてきて、お子さんの教育の選択肢に「インター」を考える方も多くなってきているかと思われます。

インターの王道と言えばIB(国際バカロレア)やケンブリッジ・ブリティッシュ系、もしくはアメリカンスクールでしょう。

実際、世界の多くのインターナショナルスクールはこの3つの内のどれかに当てはまります。

しかしちょっと変わった選択肢も見てみませんか?

マイナー=ダメな教育というわけではなく、今まであまり知られていなかったから選択肢として入ってこなかった教育スタイルもあります。

それが「カナダ式教育」です。

あなたも「カナダ式」って一体どんな感じの教育方法なのか、気になりませんか?

立地的にはアメリカに似てそう?

結論から言うと「アメリカ✖イギリス」の教育の良いところ取りとも言われるのがカナダ式の教育システム。

今回はそんなカナダ式はいったいどんな教育なのか、メリットやデメリット、アメリカ・イギリスの教育との違いを見ていきます。

カナダ式教育


教育ランキングでは常に上位に入っているカナダ、一部ランキングでは教育水準ランキング「1位」にランクインしています。

カナダ式教育は数種類ありますが、今回はその中でも世界でチラホラ見かける「オンタリオ式カリキュラム」について見て行きたいと思います。

オンタリオ式はどんなカリキュラムなのか疑問に思うでしょう。

一言で言うならアメリカンスクールにちょっと似てると言えます。

ただしもちろん違う所もある。

オンタリオ式の教育カリキュラムは結構「しっかり」と組み立てられていて、生徒、教師の両方が「○年生ではこんな内容の勉強をする」というスタンダードが出来ているのがアメリカンスクールとの違い。

そんな情報が透明化されていて、教師も生徒も授業に目的をもって、今学んでいる内容が何に結びつくのかしっかりと理解して勉強をします。

教師向けのガイドもしっかりとしている!

アメリカンスクールではあまり無い教師向けガイドライン、これはカナダ式がアメリカ式に勝っている点です。

インターだと「教師の力量」に頼ってしまう所も結構多いので、カリキュラムで勉強する内容、教える内容、そんな基本的な物が明確に組まれているというのは安定した教育を与えられるというメリットにつながります。

アメリカ式教育


一方でアメリカ式教育、これは世界的にも多く使われている教育カリキュラムです。

ではここでアメリカンスクールの教育の特徴を再確認してみましょう。

アメリカ式の特徴といったらやはりその「自由」な教育。

アクティブ・ラーニングを多く取り入れていて、プレゼンテーションやソクラティックセミナー、グループディスカッションが多く所謂授業で想像する「先生が黒板の前で授業する」勉強スタイルではありません。

生徒主体の授業が圧倒的に多い!

教師が前にたって「教える」という勉強スタイルは本当に極わずか。基本的に先生は「サポート役」であり、勉強をするのは生徒主体です。

このように自由が多いのは大きなメリットですが、その分生徒の自己責任になるので留年や進学出来ない生徒も一定数いる事は事実です。

似ている所もある?


この話を聞いて、「もしかしてカナダ式とアメリカ式似てるんじゃん?」と思った方も多いでしょう。

アクティブ・ラーニングが多いのはどちらも似てると言えますね。

カナダ式はイギリス式というよりは、アメリカンスクールと共通している部分が多い。

例えばイギリス式のカリキュラムでは「11年生(高校2年生相当)」で高校を卒業する事が可能。その後A-levelなどのさらに上のコースに進む事も出来ますが、基本的にはIGCSE終了後の11年生で終了となります。

カナダ式、アメリカ式では両方とも「12年生」まであり、これは日本で言う高校3年生相当です。

さらに、授業スタイルも似ています。

生徒主体の授業スタイルというのは日本人的に考えるとちょっと不思議な物があります。日本人が想像する「授業」はやはり「先生が黒板の前に立って教える、生徒はノートを取る」という方法。

まず教科書が配られない時点で疑問に思う事もあるかも知れません。

カリキュラム的にも勉強する内容は見てみるとほとんど一緒、これはどのカリキュラムでもそこまで大差は無いので、勉強量や内容に関しては差が無いと考えてもいいでしょう。

アメリカもカナダ式も、結構似ている部分は多いと、アメリカンスクールに通っている著者も感じました。

「自由な勉強スタイルで、でももう少ししっかり目に見える勉強スタイルであってほしい」そんな方にオススメなのがカナディアンスクールです。

決定的な違いは?


アメリカンスクールとカナディアンスクール、もちろん違いもあります。

カナダ式のほうがしっかりとスタンダードが可視化されているという点はアメリカ式と全く違う点です。

勉強する内容、というのは生徒にも、教師にも、しっかりと可視化されていて、「ちょっと何勉強しているのかわからん」という事はありませんね。

また日本人にとってはカナダ式のほうがアメリカ式教育よりもすんなりと受け入れられるのでは無いでしょうか?

カナダ式はアメリカンスクールにとても似ているカリキュラムですが、多少のイギリス的要素も入っていて、スタンダードがしっかりと組まれています。

先生の力量、学校の方針によってあまり左右されない安定を求める事も出来るでしょう。

アメリカンスクールの場合は基本的なものは一緒ですが、学校によって全く内容が変わってくる事もあるので、学校選びの際にはカリキュラムや内容をしっかりと聞く事をオススメします。

価格

親御さんとしてやはり気になってしまう「学費」だと思います。リミットはもちろんありますよね。

カナダ式の学校はアメリカ式の学校に比べ「多少安い」傾向があります。国や地域によっても異なりますが、全体的に見てもカナダ式のほうが学費は安いです。

アメリカンスクールが高くなる傾向がありますからね。

学費は学校によっての差も大きいので一概には言えませんが、「平均的」にみた場合カナダ式の学校のほうがアメリカ式より多少安い場合が多いのでその分コスパも見込めますね。

似ているカリキュラムで値段が安いならカナダ式という選択肢もありかも知れません。

クラスの様子は一緒?


教室の様子、これもまた似ています。

インターナショナルスクールの場合教室の人数を学校ごとに設定している場合が多いですが、カナダ式の学校も、アメリカ式の学校も最大は20人程度と少人数に設定している所が多いです。

少人数なのはしっかりと目が届くという証拠なので、さらに密に教師のサポートを得られます。

それだけ先生の数が多いという事ですね。

カナダ式の場合、カナダでは先生は名誉職として尊敬されている職業なのでトレーニングを受けた先生が多い。

アメリカ式の場合、海外へ出てくる先生は優秀な先生が多く、教師資格がさらに上級の物を所持している方やPhDを取得された方も多くいます。

どちらも教師のレベルは保証されています。

まとめて


カナダ式のインターナショナルスクールもチラホラ見かけます。イギリス式やアメリカ式と比べると学校数も少なく、あまり知られていないカリキュラムです。

しかしアメリカンスクールに似ているカリキュラムで、さらにスタンダードがしっかりしているので安定した教育を見込む事が出来ます。

アメリカンスクールの自由さや開放感、そこにイギリス式のしっかりとしたスタンダードや基本を混ぜたと説明するのが一番わかり易いでしょうか。

そんなカナダ式のインターナショナルスクールもしっかりしている学校が多いので、是非選択肢に入れてみて下さい。

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